金かどうか調べる方法:刻印・磁石・比重・アプリで自宅チェック
金かどうかを調べる最短ルートは「刻印を読む」ことです。K18・750・AU750・K24・999 といった刻印があれば、その数字がそのまま金の純度を示します。刻印の次に磁石・重さ(比重)・色で裏づければ、自宅でも本物の金かメッキかをほぼ判断できます。
公開:2026年10月1日
結論:金かどうかは刻印→磁石→重さの順で調べる
刻印が読めれば9割は決まります。 刻印が純度を示していれば、あとは磁石に反応しないこと、重さが金らしいことを確認するだけです。刻印がない・読めない・メッキ表記がある場合だけ、比重の測定や買取店での検査に進みます。
| 順番 | 確認すること | 金と判断できる状態 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 刻印 | K18・750・AU750・K24・999 など純度刻印がある | 1分 |
| 2 | 磁石 | 本体が磁石に引き寄せられない | 10秒 |
| 3 | 重さ・比重 | K18で比重15前後、K24で19.3前後 | 5分 |
| 4 | 色・摩耗 | 変色や、縁に別の色の金属が出ていない | 1分 |
ステップ1:刻印を探して純度表と照合する
指輪なら内側、ネックレスなら留め具(クラスプ)の裏やプレート、ピアスならポストの根元を見ます。刻印は1〜2mmと小さいので、明るい場所でスマートフォンのカメラを寄せるかルーペを使うと読めます。読めた刻印を下の表と照合してください。
| 刻印 | 金の純度 | 判定 |
|---|---|---|
| K24 / 999 / 9999 | 99.9%以上(純金) | 金 |
| K22 / 916 | 91.7% | 金 |
| K18 / 750 / AU750 | 75.0% | 金(日本のジュエリーで最も多い) |
| K14 / 585 / AU585 | 58.3% | 金 |
| K10 / 416 / 417 | 41.7% | 金(含有率は低い) |
| K9 / 375 | 37.5% | 金(英国・豪州に多い) |
| K18GP / GP・18KP / KP・HGE | 表面だけ金(メッキ) | 金ではない |
| K18GF / GF / RGP | 表面に薄い金の層(金張り) | 金ではない |
「AU」は金の元素記号、3桁の数字は1000分率です。AU750 と K18 は同じ意味で、どちらも金75%です。刻印の種類と読み方の全体像は K18・Pt950・SILVER 925:刻印の意味と見分け方 にまとめています。
注意: 刻印は自己申告です。純度刻印があっても、まれに刻印だけ本物で中身が違う品があります。刻印の次に磁石と重さで裏づけるのはそのためです。
ステップ2:磁石を近づける
金・プラチナ・銀はいずれも磁性を持ちません。冷蔵庫用の磁石でも構わないので、本体に近づけてみてください。本体が引き寄せられたら、鉄やニッケルの地金にメッキした品です。
- 留め具のバネや引き輪は鋼鉄製が多く、そこだけ反応するのは正常です。
- 反応しない=金、ではありません。真鍮や銅も非磁性です。磁石は「偽物を除外する」テストと考えてください。
- ネオジム磁石なら微弱な反応も分かります。わずかに動く程度でも、合金に磁性金属が混ざっているサインです。
ステップ3:重さと比重を確認する
金は重い金属です。同じ大きさの真鍮(比重約8.5)と比べると、K18(比重約15.5)は2倍近く、K24(比重19.3)は2倍以上重くなります。手に載せて「見た目より重い」と感じるかどうかが最初の目安です。
数字で確かめたい場合は、0.1g単位の秤と水があれば比重を出せます。
- 空気中の重さを量る(例:5.0g)。
- 水を入れたコップを秤に載せてゼロにし、糸で吊った品を水中に沈めて表示を読む(例:0.32g)。これが押しのけた水の重さ=体積(cm³)です。
- 空気中の重さ ÷ 水中の表示 = 比重(例:5.0 ÷ 0.32 ≒ 15.6 → K18相当)。
| 素材 | 比重の目安 |
|---|---|
| K24(純金) | 19.3 |
| K22 | 17.7前後 |
| K18 | 15.2〜16.0 |
| K14 | 12.9〜14.5 |
| K10 | 11.5前後 |
| 銀(925) | 10.4 |
| 真鍮・銅(メッキ品の地金) | 8.4〜8.9 |
石が付いた品や中空(パイプ状)のチェーンは体積が正確に出ないため、比重で判断できません。その場合はステップ4か、買取店の検査に進みます。
ステップ4:色・変色・摩耗を見る
金は空気や汗で変色しません。長年使った品でも黒ずまないのが金の特徴です。次の状態が見えたらメッキか金張りを疑ってください。
- 角・縁・裏側に別の色の金属が出ている。 メッキは摩耗しやすい部分から剥がれ、下の白っぽい・赤っぽい地金が見えます。
- 黒ずみ、緑色の跡、肌に緑色が移る。 銅や真鍮が酸化した跡で、金の合金比率が低いか地金がメッキ品のサインです。
- 色が均一すぎて明るい。 K18のイエローゴールドは落ち着いた黄色で、鏡のように明るく黄色い品はメッキのことが多いです。
市販の試金石と硝酸を使う判定法もありますが、酸を扱うため自宅にはおすすめしません。買取店では試金石や蛍光X線分析で数分で判定してもらえます。
刻印がない金はどう判断する?
刻印がないことは偽物の証拠にはなりません。次のような品には刻印がないことがあります。
- 戦前〜昭和中期の古い品、海外の個人工房製、手作りの一点物
- サイズ直しで内側を削った指輪、切り詰めたチェーン
- 刻印を打つ場所がない極細のチェーンや小さなチャーム
刻印がない場合は、ステップ2〜4で金らしさを確認したうえで、最終的には買取店や鑑別機関の検査で純度を確定します。金だと確認できれば、重さから 今日の金買取相場 で地金価値を計算できます。
アプリで金かどうか判定できる?
写真から刻印を読み取り、純度・素材・今日の相場をその場で提示する使い方なら可能です。刻印が小さくて読めない、AU750 のような見慣れない表記の意味が分からない、というときの一次判定に向いています。一方で、アプリは比重や成分そのものを測れないため、刻印がない品やメッキが疑わしい品の最終判断はできません。
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買取店・鑑別機関に持ち込むべきケース
- 刻印がなく、比重も出せない(石付き・中空チェーン)
- 刻印はあるが磁石に反応する、または縁に別の色が出ている
- まとまった量があり、地金価値が数万円を超えそう
- 宝石付きで、石の価値も含めて査定したい
持ち込む前に、刻印・重さ(0.1g単位)・今日の相場の3つをメモしておくと、提示額が妥当かその場で判断できます。金の相場は 金買取相場(純度×重量別) で毎日更新しています。買取店は試金石や蛍光X線で純度を確認するため、判定自体は無料のことがほとんどです。
よくある質問
刻印がない金は本物ではない?
刻印がなくても偽物とは限りません。古い品、海外製、職人の手作り品、サイズ直しで刻印が削れた指輪には刻印がないことがあります。刻印がない場合は比重の測定か、買取店の試金石・蛍光X線検査で純度を確認します。
磁石にくっつく金は偽物?
金・プラチナ・銀は磁性を持たないため、本体が磁石に強く引き寄せられる品は、鉄やニッケルなどの地金にメッキした品と考えられます。ただし留め具のバネは鋼鉄製のことが多く、そこだけ反応するのは正常です。磁石に反応しなくても真鍮や銅は非磁性なので、金の証明にはなりません。
金メッキと金張りの見分け方は?
刻印で判別できます。GP・KP・HGE は金メッキ、GF・RGP は金張り(厚い金の層を圧着したもの)で、どちらも中身は別の金属です。刻印がない場合は、角や縁の摩耗部分に別の色の金属が見えていればメッキか金張りです。
アプリで金かどうか判定できる?
写真から刻印を読み取り、純度と今日の相場を提示するところまでは可能です。比重や成分そのものを測ることはできないため、アプリは「一次判定」、最終確認は買取店や鑑別機関の検査という使い分けが正解です。
買取店に持ち込む前に何を確認すればいい?
刻印(純度)、重さ(0.1g単位)、今日の地金相場の3つです。この3つが分かれば地金価値の目安が計算でき、提示額が妥当かその場で判断できます。石付きの品は石の分が別評価になる点も確認しておきましょう。
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