1. 宝石鑑定
  2. ジュエリー入門
  3. K18・Pt950・SILVER 925:ジュエリー刻印の意味と見分け方

K18・Pt950・SILVER 925:ジュエリー刻印の意味と見分け方

指輪やネックレスの裏側に刻まれた「K18」「Pt950」「SILVER 925」。これらの小さな刻印は、ジュエリーが何でできているかを示す素材の身分証明書です。本記事では、日本で流通している主要な刻印の意味、純度の計算方法、自分で確実に読み取るためのコツまでを、順を追って解説します。

公開:2026年5月19日

ジュエリー刻印の基本:どこに、なぜ刻まれているか

ジュエリーの刻印(こくいん)は、地金の種類と純度を消費者に伝えるための表示です。指輪なら内側の側面、ネックレスならクラスプ(留め具)の裏側や端、ピアスならポストの根元など、目立たない場所に小さく刻まれています。

刻印には大きく分けて純度刻印(K18、Pt950、925 など)、製造者刻印(メーカーのロゴや国記号)、ホールマーク(造幣局など第三者機関による品位証明)の3種類があります。日本では純度刻印が最も一般的で、メーカー独自の刻印が併記されていることもあります。

覚えておきたいこと: 刻印は「自己申告」です。日本では造幣局のホールマーク制度がありますが、強制ではありません。つまり「K18」と刻まれていても、ごくまれに実際の純度が異なる可能性はあります。本物かを確実に確認したい場合は、鑑別機関での比重測定や蛍光X線分析が必要です。

金(K18・K14・K10)の刻印と純度

金は柔らかい金属のため、ジュエリーとして使うときは硬さを出すために他の金属(銀・銅・パラジウムなど)と合金にします。「K○○」の数字は24分のいくつが金かを表しており、これが純度の基準になります。

刻印金の含有率千分率表記特徴
K24(純金・24金)99.9%以上999柔らかすぎてジュエリーには不向き。投資地金やインゴットに多い
K2291.7%916インド・中東で人気。日本では希少
K1875.0%750日本のジュエリーで最も一般的。硬さと色味のバランスがよい
K1458.3%585欧米でジュエリーに広く使われる。やや色が淡い
K1041.7%416カジュアルジュエリーやファッションリングに多い

イエロー・ホワイト・ピンク:色の違いは何で決まるか

K18の中でも「K18YG」「K18WG」「K18PG」と派生刻印があります。YG はイエローゴールド(金75%+銀・銅)、WG はホワイトゴールド(金75%+パラジウムやニッケルなどの白色金属、表面にロジウムメッキを施すことが多い)、PG はピンクゴールド(金75%+銅多め)。 金の含有率はどれも同じ75%ですが、混ぜる金属で色が変わります。

プラチナ(Pt950・Pt900)の刻印と純度

プラチナは金よりも希少で重い金属です。日本のジュエリーで主流なのは Pt950 と Pt900 の2種類で、数字はそのまま千分率(パーミル)を表します。

刻印プラチナ含有率主な用途
Pt1000 / Pt99999.9%以上柔らかすぎるためジュエリーでは稀。延べ板など
Pt95095.0%結婚指輪・婚約指輪の主流。日本で最も一般的
Pt90090.0%ネックレス・ブレスレットに多い。やや硬さがある
Pt85085.0%カジュアルなプラチナジュエリーに見られる

海外では「PLAT」「PT」「950 Plat」などの表記もあります。「PT」の後に数字がない場合は Pt850 と推定されるのが日本の慣例ですが、必ず実物を確認してください。

シルバー(SILVER 925・SV925)の刻印と純度

シルバージュエリーの刻印は数字3桁が中心です。「925」が最もよく見る表記で、これは銀の含有率92.5%を意味し、いわゆるスターリングシルバー(Sterling Silver)のことです。

刻印銀の含有率特徴
999 / SV99999.9%純銀。柔らかいためコインや延べ板向き
950 / SV95095.0%高級ジュエリー・銀器に使われる
925 / SV925 / STERLING92.5%世界中で最も流通している銀ジュエリー
900 / SV90090.0%アンティーク銀器・古い銀貨に多い
800 / SV80080.0%ドイツ・東欧のアンティークに多い

英語圏では「STERLING」「STER.」「925」のいずれかが刻まれていれば 925 シルバーです。古い品では「COIN SILVER」(90%)という表記も見られます。

メッキ・ロウ付け・刻印偽装の見抜き方

刻印に似た記号でも、実は純度を保証しない表記があります。買取や出品の際に間違いやすいものを整理しました。

刻印意味注意点
K18GP / GPGold Plated(金メッキ)表面だけ K18。中身はベース金属。買取価値は大きく下がる
K18GF / GFGold Filled(金張り)メッキより厚いがソリッドゴールドではない
K18RGP / RGPRolled Gold Plated金張りの一種。アンティークに多い表記
HGE / HEAVY GOLD ELECTROPLATE厚めの金メッキ純金ではない
EP / EPNSElectro Plated Nickel Silver銀ですらない。ニッケル合金の銀メッキ

偽刻印を疑うサイン

  • 刻印部分が他の面と色味が違う(表面メッキが剥がれかけている)
  • 磁石に反応する(金・プラチナ・銀は磁性を持たない)
  • 重さが軽すぎる(プラチナは金より重く、銀は金より軽い)
  • 刻印のフォントが歪んでいる、または明らかに後から打ち込まれた跡がある

刻印を読み取るときの撮影と確認のコツ

AI鑑定アプリ「宝石鑑定」で刻印を読み取る場合、3つの撮り方を意識すると精度が上がります。

  1. 明るい自然光のもとで撮る。 直射日光ではなく、窓際の散光が理想的。蛍光灯の真下は色味が偏ります。
  2. 刻印を画面のおよそ3分の1の大きさで撮る。 近づきすぎるとピントが合わず、遠すぎると刻印の細部が潰れます。
  3. 角度を少しずつ変えた3枚を残す。 刻印は光の当たり方で文字の濃淡が変わります。真上、左45度、右45度の3カットがあれば、AIが最良の判定をしやすくなります。

肉眼で読み取りにくい場合は、スマートフォンのマクロモードや、100円ショップで買える10倍ルーペでも十分です。アプリの画面上でズームしてから撮ると、レンズの光学解像度を超えてしまい逆効果なので注意してください。

まとめ:刻印を読めれば、ジュエリーの会話が変わる

刻印は素材の身分証明書です。K18 と書かれていれば金75%、Pt950 ならプラチナ95%、925 ならスターリングシルバー。たった数文字に、買取相場・着用感・アレルギーリスクまでが詰まっています。

メルカリで出品するとき、買取査定に持ち込むとき、遺品整理で出てきたジュエリーを評価するとき、まず刻印を確認することが第一歩です。読み取りに不安があれば、AI鑑定アプリ「宝石鑑定」で写真からその場で判定できます。

* 試してみる

手持ちのジュエリーを、いま鑑定してみる。

撮るだけで、地金・宝石・刻印・年代・推定価格レンジまでAIが読み解きます。 初回2回まで無料、アカウント登録は不要です。

App Storeでダウンロード

* 関連記事

あわせて読みたい